▲丸みを帯びた箱形デザインはどことなくレトロな雰囲気も漂い、そんな愛嬌のあるスタイルが女性にとても人気なのだ。
不評だった前期モデルが中古車市場では…
インプレッサというクルマは「危険」なクルマだ。といっても危ないクルマというわけでなく、ヤミツキになって、クルマに取り憑かれてしまいそうなほどの「魅力」を備えているからだ。それはズバリその圧倒的で中毒になりそうなほどの速さだ。しかもその魅力の速さはあまりにもリーズナブルな価格で手に入るのもまた魅力。
インプレッサの人気がブレイクしたきっかけはWRC(世界ラリー選手権)での活躍である。同じ舞台で活躍し続けている三菱ランサーエボリューションとは中古車市場でもライバル関係にあり、共にスポーツ4WD人気を高めあってきた。
でもって今回紹介するインプレッサはH12年にデビューした実質的に現行モデルのWRX・STiだ。先代モデルからガラッと印象が変わったエクステリアでデビュー当初に賛否両論を呼んだモデルである。主に不評の種となったのは丸いヘッドライトからなるフロントマスクだ。カッ飛びスポーツカーには似つかわしくない緊張感のない顔つきだと言われたこともあった。ガラっと印象が変わるモデルチェンジにはよくありがちな話で、時間が経てば見慣れてくるだろうと思っていたが、やはりあまり好評ではなかった。しかしクルマそのものの魅力から人気は悪くなかった。そしてH14年、呼称変更に伴ってフロントマスクを中心に内外装のデザインを大きく変更し、これが好評となり、さらに一度マイナーチェンジを施し現在に至る。
で、要するにインプレッサが中古車市場でどうなのかというと、丸形ライトの前期は人気は上がりきらず、後期モデルは人気上々。そして中古車市場では年式が1〜2年しか違わなくても、前期と後期とでは相場が約100万円前後違ってきてしまった。人気は間違いなく後期モデル。しかし、性能はほぼ同じの前期がそんなに安いのなら…なんていう捻れ現象が起きて、中古車市場では前期モデルの需要も増えつつあるのだ。しかし、後期はカッコイイ…。同じモデルでこれほどまでに悩んでしまうクルマは少ない。 |
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●スバル インプレッサWRX STi主要諸元
全長×全幅×全高:4405×1730×1435o
室内長×室内幅×室内高:1890×1380×1180o
車両重量:1430s
ホイールベース:2525o
エンジン種類:水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量:1994t
最高出力:280ps(206kw)/6400rpm
最大トルク:38.0kg・m(373nm)/4000rpm
乗車定員:5名
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丸目ライトの初期モデルで160万円〜。モデルチェンジ後のものなるとグンと相場が上がって260万円〜。年式以上の大きな価格相場の差が顕著に現れている。 |
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▲まるで自分がプロドライバーになったかのように速く走らせてくれる。乗り手のテクニックを補ってくれる安定性もこのクルマの魅力。 |
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▲走りは超が付くほど刺激的。圧倒的な加速力に、4WDならではの力強いコーナリング。速いクルマを求めている人には、は、この速さでこの価格は超ハイコストパフォーマンス以外の何者でもないハズ。 |
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