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フォルクスワーゲン ニュービートルNEW BEETLE
取材協力/カーブティック マプトプロデュース

フォルクスワーゲン ニュービートル
フォルクスワーゲン ニュービートルNEW BEETLE
▲昔のビートルからはまったく新しくなったにも関わらず、全体的なフォルムは、どこからどう見てもビートル然としているのがオールドファンにも嬉しいところ。

何はともあれ、デザインありきのニュービートル
 ビートル(カブト虫)の愛称で長年に渡って親しまれてきたフォルクスワーゲン・タイプUの後継モデルとして現代のテクノロジーで復活したモデルが「ニュービートル」だ。
 スタイルは見てのとおりに先代ビートルを彷彿とさせるファニースタイルだが、中身はまったくもって新しくなっている。先代のアイデンティティであったRR(リアエンジン・リア駆動)ではなく、現代的なFFへと変わり、懐かしのスタイルはそのままに、現代車に移行した格好といえる。
 では、このニュービートルの一番のウリは何か?もちろんそれはこのスタイルを差し置いて他ならない。漫画の世界から飛び出てきたような丸々としたシルエットと遊びに利いたデザインは、もうそれだけで購買欲を掻き立てるくらいの魅力を持っている。というよりも、このクルマはこのデザインを気に入らない人以外は買っちゃダメ。何はなくともデザインありきのニュービートルである。このボディサイズにしてはリアシートは窮屈だし、ラゲッジスペースもやや物足りない。実用面に関してはレベルの高い現代のコンパクトカーには劣ってしまうが、それらとはあまりにフィールドが違うため、そんな比較はしてはいけない。クルマを道具や単なる交通手段として割り切る人にはこのクルマは向いていない。クルマをパートナーと考える人にはフィーリングさえ合えばバッチリお気に入りの一台になること間違いナシだ。パートナーとして一緒に連れ添うなら地味な媚びたヤツよりも、楽しくて個性的なヤツのほうがいいに決まっている。そんな楽しくて個性的なヤツがニュービートルだ。荷物がたくさん積めなくたっていいじゃないか。リアシートが狭くたってみんなでギュウギュウ詰めで乗れば楽しそうでいいじゃないか。使い勝手や快適さだけがすべてじゃない。もしそう思えるのなら一考の価値があるクルマだと思う。

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●フォルクスワーゲン ニュービートル
主要諸元全長×全幅×全高:4090×1730×1500o
室内長×室内幅×室内高:----×----×----o
車両重量:1280s
ホイールベース:2515o
エンジン種類:水冷直列4気筒SOHC
総排気量:1984t
最高出力:116ps(85kw)/5200rpm
最大トルク:17.3kg・m(169.7nm)/2400rpm
乗車定員:5名

人気グレード
平均相場
年式による相場の違いはそれほど大きくない。グレードによる違いは大きく、ベースグレードは130万円〜、プラスは155万円〜といったところ。ターボはまだまだ希少。
エンジン 内装
▲エンジンは2.0L水冷直列4気筒SOHC。先代ではリアエンジンだったが、時代の流れによりフロントにエンジンは搭載。 ▲このボディサイズにしてはラゲッジスペースは決して広くはない。だが、アウトドアレジャーは無理にしてもそこそこは積める。
内装
▲エクステリア同様、曲線や円を多用したインパネ&インテリアデザイン。一輪挿し入れなど、ちょっと微笑ましい仕掛けもあり。
内装
▲横から見たフォルムはほとんど前後がほぼ対照。小さい円2つに大きい円を重ねたようなスタイル。

外観
▲先代のフォルクスワーゲン・タイプUを彷彿とさせる愛嬌のあるフロントマスク。イメージを崩さず、うまくモデルチェンジができたといえる。


コイツがライバルだ!!
ミニ
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ミニ
可愛さなら負けていない!
 VWビートル同様、先代モデルが長年の間世界で愛されて、新たに生まれ変わったアイドル車「ミニ」。その愛嬌タップリのスタイルはニュービートルと比較しても負けてはいない。見た目だけじゃなく、走りもなかなかなのである!!
スマート クーペ
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スマート クーペ
個性で勝負するなら!
 ポピュラーなクルマで、このクルマほど個性的なクルマも珍しい。2人乗りの超コンパクトボディでデザインは見てのとおりの奇抜さ。実用性は抜きにして、個性で勝負するならとても魅力的かも!?