我々ごく普通の一般市民にとって現実的に買えそうなオープンスポーツカーで、もっとも走行性能に優れたクルマと思われるのはこの「ホンダS2000」と言っても過言ではないハズである。ホンダが純粋にスポーティランを追求したオープンスポーツ2シーターで、それは同社のシビックやインテグラのタイプRに相通ずるものがある。
 このクルマを選ぶ人は、このクルマに多くを求めてはいけない。ただ、走る愉しみだけは存分に求めてけっこうだ。こと走りに関しては求めたもの以上の走りを愉しませてくれるハズだ。エンジンは2Lツインカムの可変バルブタイミング機構付きのVTEC。NAながらリッターあたり125馬力のハイパワーで、それをフロントミッドシップにレイアウト。車体の前後比重は最も理想的な50対50でバランスも抜群。インホイール型ダブルウィッシュボーンサスは踏ん張り十分でコーナリング性能もグッド!さら、に気持ちよくガチガチショートストロークの6速ミッション、エンジンスターターボタンやアルミシフトノブなど熱い走りを演出してくれる仕掛けもいっぱいだ。


▲電動ソフトトップなのでオープン&クローズは手間いらず。しかも開閉にかかる時間はたったの6秒と超スピーディ。もちろん車内に居ながらにして開閉可能だ。

▲インテリアはシンプルそのもの。走る愉しみのみを追求したクルマなので余計なものを排除している。

▲ホンダ自慢のスポーティユニットVTECエンジン。NAながら250psというハイパワーを誇り、そのスムーズな吹け上がりは絶品。


快適&爽快MRオープンスポーツ
 人気を博したミッドシップスポーツ「MR2」の後継車が「MR-S」。もちろんシートの後ろに搭載されたミッドシップレイアウトは健在。MR2と比べるとややマイルドになったが、オープンエアツーリングマシンとして考えればその性能は申し分なく、しかも快適爽快だ。 


意外とお手軽な“007”ボンドカー
 映画「007」のボンドカーにもなったBMWのエントリーオープンスポーツ「BMW Z3」。2.0L(初期モデルは1.8L)と2.8Lの2タイプあるが、2.0Lモデルでも必要十分な熱い走りが期待できる。もちろんドイツ車ならではの重厚で剛性の高いボディも魅力。