MITSUBISHI ランサーエボリューション特集


●全長×全幅×全高:4495 × 1810 × 1480
車両重量:1520s
ホイールベース:2650
エンジン種類:直列4 気筒 DOHC16 バルブ
総排気量/ 1998
最高出力【kW(PS/rpm)】:206(280)/6400
最大トルク【N・m(s・m)/rpm】:422(43.0)/4400
10・15 モード燃費:9.9 〜
サスペンション前:マクファーソンストラット式
サスペンション後:マルチリンク式
ブレーキ前・後:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:245/40R18
乗車定員:5

■メーカー希望小売価格(消費税込み)
2.0RS          6MT  2,997,500
2.0GSR         6MT  3,495,545
               6SMT 3,750,600
 

ビギナーも体感できるハイパフォーマンス4WD

 「ランエボ」の愛称でおなじみの、三菱が世界に誇る4WDスポーツ「ランサーエボリューション」。今年発表されたモデルでついに10代目となり、更なる進化を遂げて送り出された。ランエボ]は、かねてからモーターショーに出展されていたプロトタイプとなるコンセプトカーを市販化したもので、斬新なスタイル同様に最新のテクノロジーを駆使したスーパースポーツカーなのだ。
  先行して発売開始されたギャラン・フォルティスをベースに、機能美を求めたエクステリアデザイン。また、三菱スポーツセダン伝統の逆スラントノーズもしっかりと継承されている。さらに、GSRは、専用エアロパーツを纏っていて、大型サイドエアダムとツインテッドウイングタイプの大型リアスポイラー、リアディフューザーを装備している。WRCでもライバルが次々にハッチバックタイプにする中、ランエボはあえてセダンで登場させた。
  インテリアは、日常使用にも配慮したというだけあって、レカロ製フルバケットシートにレザー仕様をオプションで用意するなどハイパフォーマンスな仕上がり。また、シー トだけでなく、集中力と操縦性を高めるために小径ステアリングを設定。さらに、レザー仕様を選ぶと、フロアと天井に遮音材が追加され静粛性がアップする。
  そして、気になる走行性能は、程よい踏み心地のクラッチは滑らかな発進が可能。レスポンスのよいアクセルは、ドライバーのアクセスに従順に反応しエンジンに伝える。そしてシートに張り付けられるほどの図太いトルクで走る快感を直接脳に伝達させてくれる。足回りは柔らかすぎず固すぎない、あくまでスポーツセダンとしてのこだわりを貫いている。今回から新開発メカニズムであるトランスミッション。ツインクラッチ・STTは、MTベースの2ペダルセミATで、ドライバーの手動操作よりも素早いシフトチェンジが可能となった。これによりビギナーでも体感できる、ハイパフォーマンススポーツカーとなった。決して行動ではポテンシャルをもてあますほどの玄人好みのクルマでもあるのだ。
  グレードの設定は、一般乗用車向けのGSRと、競技用のベース車両となるRSの2種類。いずれも走る楽しみを満喫させてくれる。
しっかりと包まれるレカロ製フルバケットシート。窮屈さはまったく感じさせない。
18インチの鋳造アルミホイールが標準装備。
ユニットとなるエンジンは従来よりも12sの軽量がされている。
▲しっかりと包まれるレカロ製フルバケットシート。窮屈さはまったく感じさせない。
▲18インチの鋳造アルミホイールが標準装備。
▲ユニットとなるエンジンは従来よりも12sの軽量がされている。

進化を続けるエボリューション

 ランエボ]のデビューにより、先代モデルにも注目が集まる。現行落ちとなれば中古車相場では値落ちが期待されるのだが、ランエボ]がデビューして間もないことと、ランエボZ・[・\共に衰えることのない高い人気を維持しているため、当面は高値安定の状態であると言えるだろう。ランエボに関しては、「中古車=時間の経過と共に値が下がる」という画一的なイメージでは捉えられない。むしろこれからのシーズンに向けて若干の値上がりも考えられる。人気シリーズのため他の車両と比較することができない。
  ランエボ先代モデル(CT9A型)は、2001〜2007年の約7年の間にZ、[、\の大きく3つに分けられる。デビュー当初のZは、200万円を切る物件も見つけることが可能。CT9A型の中では比較的安価なモデルとなっている。しかし、7年ほど前のクルマなので200万円前後の価格は少し高い印象は否めない。また、ランエボ]登場まで現役だった\は、高年式のため中古車価格でも300万円クラスの相場となっている。となれば狙い目となるのが、間を取って[となるだろう。2003年デビューなので4・5年落ちで、相場価格230万円
前後であれば比較的バランスも取れている。また、ミッションの6速化やフルカーボン製リアウィングの標準装備化など新兵器を投入したモデルでもある
  ランエボの中古車探しで難点なところは、市場にさほどタマ数が存在しないこと。相場よりも安い価格であればすぐに売れてしまうというほど。そのためには、狙ったモデルの相場などを研究しておけば思わぬお買い得車に出会えることも!
「ACD(アクティブ・センター・デファレンシャル)」の登場により、さらによく曲がれるマシンとなった「ランエボZ」。5ATを搭載したGT-Aも存在する。
通称「ブーレイ顔」を持つこれまでのランエボとは少し違ったフロントマスクを持つ「ランエボ[」。6MTが採用されたモデル。
マイチェンの度に数々の進化を遂げた先代モデルの集大成とも言える「ランエボ\」。中古車価格は…やっぱり高い。
▲「ACD(アクティブ・センター・デファレンシャル)」の登場により、さらによく曲がれるマシンとなった「ランエボZ」。5ATを搭載したGT-Aも存在する。
▲通称「ブーレイ顔」を持つこれまでのランエボとは少し違ったフロントマスクを持つ「ランエボ[」。6MTが採用されたモデル。
▲マイチェンの度に数々の進化を遂げた先代モデルの集大成とも言える「ランエボ\」。中古車価格は…やっぱり高い。
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取材協力/西日本三菱自動車販売(株) 愛媛支店 松山宮西店