個性派デザイン特集

日本人の頭が柔らかければ個性的なクルマが増えるハズ!

 人気車はもちろんイイ。人気があるということは性能、デザイン、走りなどに魅力があるからだ。しかし、みんなが乗っている同じ人気車がすべての人にベストというわけではない。人にはそれぞれに個性があり、ベストなクルマは人によってそれぞれ違うものだ。自分の個性に響くクルマが本当に欲しいクルマのはず。でも、クルマは高価な買い物。どうしても慎重になりすぎてしまい、本能的には「あんなクルマが欲しい」と思っていても、実際にはちょっと無難なクルマになってしまうことはよくあるものだ。でも、ここは勇気を持って個性タップリのクルマにも目を向けてみよう。
 今回紹介するクルマはどれも個性タップリのクルマばかり。というより個性が強すぎて、みんななかなか手を出せなかったクルマといったほうがいいだろう。日本人の頭がもっと柔らかく、もっと気持ちに正直になってくれていたら、多くの人に愛される人気車になれたであろう個性派デザインのクルマたちを紹介しよう。




いすゞ ビークロス

刺激的な近未来感がマニアに大ウケ!

悪路も走破できる全天候型スポーツビークル「ビークロス」。一見して普通のクルマではないとわかる近未来テイストタップリのデザインはヨーロッパで行われ、東京モーターショーに出品したコンセプトカーがほぼそのままのカタチで市販化され話題となった。その奇抜さはマニアには大いにウケたが、多くの一般大衆にはちょっと刺激が強すぎた。しかし、まぁ10年前のクルマとは思えない…。

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ホンダ エレメント

観音開きドアがとってもステキ。

まるでレゴブロックで作ったかのようなスクエアなシルエットに異彩を放つツートンカラー。1800oを超えるアメリカンサイズのワイドボディで迫力も十分な「エレメント」。センターピラーレスで観音開きのドアも大きな特徴で、その姿と相まって遊びゴコロが存分に盛り込まれたホンダらしいエポックメイキングなSUV。ちょっと価格が高かったか…。


三菱 トライトン

タイ生まれの帰国子女ピックアップ

三菱のダブルキャブ4ドアピックアップ「トライトン」。今となっては国内唯一のピックアップトラックで、それだけでも貴重な存在だが、トラックらしからぬグラマラスなボディデザインが何ともカッコ良い。実はこのクルマ、ストラーダの後継モデルとしてタイで生まれた帰国子女。タイ生まれというところもマニアのハートをくすぐってくれる。

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トヨタ メガクルーザー

旧防衛庁御用達の“和製ハマー”

旧防衛庁に納入されていた陸上自衛隊向けの高機動車の市販バージョンが「メガクルーザー」だ。その全長5090o、全幅2170oの圧倒的なボディサイズにそのアーミーな風貌から“和製ハマー”との異名を持つ。個性という意味では他のどのクルマも凌駕するが、あまりのメガトン級のヘビューデューティさと約1000万円のサプライズプライスでは手を出しにくい…。





ホンダ インサイト

未来の普通のクルマっぽさがイイ。

プリウスと並ぶハイブリッドカーを代表する一台「インサイト」。徹底的に軽量化し、未来の自動車を具現化したような流れるような美しいボディラインに高いcd値(空気抵抗係数)で市販車ナンバー1の低燃費も誇る。
“ホンダはここまでできるんです!”という強いメッセージを持って生まれたクルマ。意外に2シーターだったりしたのが響いて実売数に繋げられなかったが、こんなクルマを普通に乗るのってカッコ良いかもよ。


クライスラー PTクルーザー

アールデコ調アメリカンクルーザー

1930年代のクライスラーの名車「エアーフロー」を近代的にアレンジしたのが「PTクルーザー」。見てのとおりのレトロチックでアールデコ調のエクステリアは存在感バツグン。意外にコンパクトなボディのわりには小回りが利かないとか燃費が悪いと言われているが、そんな事を気にする人はこんなクルマに乗ってはいけない。長所だけを見てあげましょう。

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ミツオカ ビュート

ミツオカのジャガー風マーチ。

日本で最も歴史の浅い自動車メーカー光岡自動車の看板車種「ビュート」。看板車種といってもまだまだ小さなメーカーだけに一般的にはマイナー路線。見た目にクラシックな外観はジャガーMk-IIをモチーフにしたもので、ベース車両はズバリ日産マーチ。メンテナンスフリーでクラシックカーの雰囲気を味わいたい…なんて物臭な人にオススメです。

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フォルクスワーゲン クロスポロ

可愛いポロをSUVチックに

フォルクスワーゲンを代表するコンパクトカー「ポロ」にSUVテイストを施したのが「クロスポロ」。最低地上高を20o高くし、ルーフレールを装着。フォグランプや17インチアルミホイールも装備し、あんなに可愛らしかったポロがこんなに精悍に。でもってオレンジ、ライム、ブルーなどの存在感タップリのボディカラーもラインナップされている。

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フォード KA

新しさと古さが混じり合う…

“ニューエッジデザイン”を提唱したヨーロッパフォードが生んだヨーロピアンコンパクトカー「Ka」。シャープでスタイリッシュなデザインがウリでデビューしたが、その新しいデザインとは裏腹に、時代遅れのOHVエンジンにマニュアル車のみの設定というのが致命傷となり日本では残念ながら人気は得られなかった。でも、一部では「思い切りベタ踏みで走れて楽しい」という声も。まぁ、気持ち次第だ。!

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シトロエン C3プルリエル

七変化する唯一のモジュールカー

フランス生まれの世界で唯一のモジュールカー「C3プルリエル」。ベースのC3とは似ても似つかぬ丸々していて超ラブリーなスタイル(C3も十分個性的だけど)。しかしスタイルがこのクルマの一番の魅力ではない。ボディが、サルーン、パノラミックサルーン、カブリオレ、スパイダー、ピックアップとわけがわからなくなる位に変化するのである。



スマート ロードスター

恥ずかしいくらい注目されます

一風変わったクルマばかりを輩出してくるスマートが誇る異端2シーターオープン「スマートロードスター」。何と言うか…まぁ見たままというか、この奇抜さだけで十分お腹いっぱいになりそうなくらいに個性的なエクステリア。街では周囲の視線を集めること間違いナシなので、このクルマに乗って走るにはちょっとした覚悟が必要。走りも爽快でいい。

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ルノー アヴァンタイム

ミニバンなのに2ドアクーペ!?

ルノーのミニバン「エスパス」をベースに、マトラ社が手がけたニューコンセプトクーペ「アヴァンタイム」。まるで前衛的な彫刻物のようなそのボディは、ミニバンスケールながらドアはたったの2つ。サイズのわりには車内はそれほどゆったりしておらず、完全にビジュアル先導なところが逆に潔くて好感が持てる。マニアには熱い支持をされたが販売数は伸びず…。




スズキ ツイン

オモチャのように小さなボディがカワイイ!

スパッと潔く2人乗りにしてしまい全長2,735oという国産最小サイズの軽自動車「ツイン」。2人乗りにした恩恵は、この何とも可愛らしいオモチャのようなスタイルと、軽ナンバー1の燃費の良さを実現した。しかし、いくら可愛くても、いくら燃費が良くても、オープンカー以外では2人しか乗れないクルマには厳しい現実が待ち構えているものである…。日本人の頭はまだまだ固いな。!

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オートザム AZ-1

バブル時代に生まれた軽スポーツ

バブル経済全盛の90年代前半に生まれたミッドシップ軽スポーツ「AZ-1」。バブリーさを物語るガルウイングが特徴的で、時を同じくして登場した「ビート」、「カプチーノ」と並び、それぞれの頭文字を取って“平成ABCトリオ”と呼ばれた一台。3台の中では当時最も人気は芳しくなかったが、今ではマニア層に支えられ中古車相場も高値を維持している。

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スズキ X-90

面白さはたくさん詰まっている

93年の東京モーターショーで参考出品された同名のベース車をもとに、3BOXボディの異色2ドア「X-90」。クーペかと思いきや、本格4WDで悪路も軽快に走ることもでき、着脱可能なTバールーフでオープンエアも味わえる。しかも個性的なデザインで話題には事欠かないと思ったが…その存在さえあまり知られぬまま足早に廃モデルとなった悲運のクルマ。

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ミツオカ MC-1/K-1

これを作るのは、ア・ナ・タ

一般道で「おいおい、ゴルフ場のカートが走ってるぞ」と思ったことのある人が見たクルマは多分このミツオカ「MC-1/K-1」でしょう。排気量50ccのマイクロカーでちゃんとしたクル
マなんです。その姿カタチもさることながら驚きなのはK-1はキット販売され、自分で組み立てるという他人まかせなところ。MC-1はその完成車である。